11月3日祝日文化の日、旦那と二人、埼玉県大宮にある氷川神社へ行ってきました。
正式には「武蔵一宮氷川神社」と言います。
境内の広さは約3万坪という広さ。
ご祭神は、須佐之男命(スサノオノミコト)、稲田姫命(イナダヒメノミコト)、大己貴命(オオナムチノミコト)
令和十年には2500年を迎えるという古い神社で、全国の氷川神社の総本山とされています。
由緒
今から凡そ二千有余年第五代孝昭天皇の御代3年4月未の日の御創立。
第十二代景行天皇の御代、日本武尊は東夷鎮定の祈願をなされたと伝えられています。武家時代になっても、鎌倉・足利・北条・徳川氏等相次いで当社を尊仰し、社殿の再建や造営を行ったと言われています。
社名の由来
「氷川大宮縁起」や『風土記稿』に、出雲の国の杵築大社(出雲大社)を遷して氷川神社の神号を賜ったとされ、もう一つは、鎮座地「高鼻」は、見沼の低地に突き出た大宮台地上にあり古代からの湧水地で、湧き出る清冽な泉は原始の氷川祭祀の対象で、古語で霊験あらたかな泉を表す氷川が社名となったというものです。
氷川神社名の神社は当社から分祀され武蔵国を中心として北海道から鹿児島まで約280社あり、荒川の流域に多く鎮座しております。
ご祭神・須佐之男命 稲田姫命 八岐大蛇
須佐之男命が出雲の国の簸の川の辺りにくると、娘が一人、年老いた両親と泣いていました。娘の名前は稲田姫命。親の名は大山祇命の子で、足摩乳命、手摩乳命といいました。そこで須佐之男命が理由を聞くと、この山奥に八俣の大蛇という頭が八つもある怪物が住み、一年に一度この里にでてきては、娘を一人ずつ食べるというのです。そのため八人もいた娘も、今では稲田姫命だけになってしまいました。話を聞いた須佐之男命は、大蛇を退治することにし、まず、家の周囲に垣根をつくり、そこに八つの入り口をつけ、入り口ごとに強い酒を入れた大きな甕を置きました。しばらくすると辺りが急に暗くなり、不気味な物音とともに、大蛇がやってきました。それはそれは恐ろしい姿で、八つの頭にはギラギラと真っ赤な眼が気味悪く光っていました。大蛇は甕をみるや、ガブガブと勢いよく酒を飲みはじめました。須佐之男命は大蛇にそっと忍びよると、次々と切り倒して見事退治しました。最後にシッポを切ったとき、りっぱな剣がでてきました。須佐之男命は大蛇のシッポから出てきた剣を天照大御神さまに奉り、その後長く稲田姫命とこの地で暮らしました。
ご祭神 大己貴命
大己貴命にはたくさんの兄がいました。それぞれが稲羽の国の八上比売に求婚しようと思い、荷物を大己貴命に持たせて連れて行きました。道の途中で赤裸にされた兎が伏せっていたので、兄神は「海の潮をたっぷり浴びて、風に当たり、日を浴びれば治る」と教え、兎がそうすると、傷はますますひどくなりました。遅れて来た大己貴命が兎に泣いている理由を聞くと「私は隠岐の島に住んでいたのですが、海を渡るのに、海の鮫にどちらの一族が多いか比べよう、私が数えるから一族を呼んでくれと言い、陸地に着くところで、うっかりだましたことを言ってしまい、鮫に毛皮をはがされてしまいました。それで泣いていたら、あなたの兄神にだまされて、私の体はすっかり傷ついてしまいました」と言うので、大己貴命は「すぐに河口に行って真水でよく洗い、蒲の花を蒔き散らした上に寝転がれば治る」と教え、その通りにすると、元の体に治りました。そこで兎は大己貴命に「八上比売はきっとあなたと結婚するでしょう」と予言し、その通りになりました。
ご利益
年ごとの例祭をはじめ、諸祭典では謹んで国家安泰と皇室の弥栄、氏子崇敬者の繁栄を祈願しております。
一般の生活が良いものとなる事が国家安泰への第一歩となるため、家内安全、商売繁昌、交通安全、縁結、安産、災難除、心願成就などさまざまな御利益を求め祈りを捧げられております。
また、境内にはいくつもの神社があります。
天津神社(あまつじんじゃ)
御祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命と共に国土経営に携わった神。医学薬学の神。恵比須様。
宗像神社(むなかたじんじゃ)
御祭神は多起理比売命(たぎりひめのみこと)、市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)、田寸津比売命(たぎつひめのみこと)、須佐之男命の御子神。多起理比売命は大己貴命と夫婦神。弁天様。
門客人神社(もんきゃくじんじんじゃ)
御祭神は足摩乳命(あしなづちのみこと)、手摩乳命(てなづちのみこと)
稲田姫命の御親神。
住吉神社(すみよしじんじゃ)
御祭神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、
上筒男命(うわつつのおのみこと)
伊弉諾命が身を清めた時に生まれた神々。航海の神。
神明神社(しんめいじんじゃ)
御祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)
伊勢の神宮に祀られている皇室の祖先神。須佐之男命の御姉神。太陽神。
山祇神社(やまつみじんじゃ)
御祭神は大山祇命(おおやまづみのみこと)。足摩乳命の御親神。山の神。諸産業の神。
愛宕神社(あたごじんじゃ)
御祭神は迦具土命(かぐつちのみこと)、火を司る神。
雷神社(いかづちじんじゃ)
御祭神は大雷命(おおいかづちのみこと)、農林業の神。
石上神社(いそのかみじんじゃ)
御祭神は、布都御魂命(ふつのみたまのみこと)、神武東征軍を救った刀の神。戦の神。健康の神。
松尾神社(まつおじんじゃ)
御祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)、酒造、水の神。
御嶽神社(みたけじんじゃ)
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、国土経営の神々。
天満神社(てんまんじんじゃ)
御祭神は菅原道真公(すがわらみちざねこう)、全国に一万社以上ある学問の神。
稲荷神社(いなりじんじゃ)
御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、須佐之男命の御子神。食物の神。
大宮氷川神社は、JR大宮駅から徒歩15~20分くらいの場所にあります。
大きな1の鳥居から境内まで続く参道、住宅街の中にあります。境内は砂利が敷かれており、足の裏が心地よい感覚になります。大宮駅から緑生い茂る森の中に氷川神社は鎮座しています。
緑に囲まれた境内を歩くことは気持ちにも身体にもいいのではないでしょうか?
散歩のつもりで一度参拝に行ってみてはいかがでしょう。